Amazon RDSのインスタンスクラスにはRDS for Oracleのみサポートされているものがある
こんにちは。サービス部の武田です。
最近チバユキがこんなエントリを書いていました。
それはそうとして、db.r6g.2xlarge
などの一般的な形式から少し外れたインスタンスクラスがあるのをご存じでしょうか?具体的には次のようなインスタンスクラスが提供されており、これらはOracleでしか利用できません。なお一覧からは省略しますが、db.r5b
インスタンスタイプでも同様のものが提供されています。
- db.r5.large.tpc1.mem2x
- db.r5.xlarge.tpc2.mem2x
- db.r5.xlarge.tpc2.mem4x
- db.r5.2xlarge.tpc1.mem2x
- db.r5.2xlarge.tpc2.mem4x
- db.r5.2xlarge.tpc2.mem8x
- db.r5.4xlarge.tpc2.mem2x
- db.r5.4xlarge.tpc2.mem3x
- db.r5.4xlarge.tpc2.mem4x
- db.r5.6xlarge.tpc2.mem4x
- db.r5.8xlarge.tpc2.mem3x
- db.r5.12xlarge.tpc2.mem2x
もう少し詳しく
db.r5.size
の部分は問題ないでしょう。その後にtpc1
またはtpc2
が付いています。これは threads per core の略で、コアごとのスレッド数を表しています。tpc2
はマルチスレッディングが有効化され、tpc1
は無効化されています。その次のmem2x
などは追加のメモリを表します。mem2x
であれば標準の2倍、mem4x
なら4倍のメモリが提供されます。
db.r5.2xlarge
を例に比較してみます。
インスタンスクラス | vCPU | メモリ | ネットワーク |
---|---|---|---|
db.r5.2xlarge | 8 | 64 GiB | 4750 Mbps |
db.r5.2xlarge.tpc1.mem2x | 8 | 128 GiB | 4750 Mbps |
db.r5.2xlarge.tpc2.mem4x | 8 | 256 GiB | 6800 Mbps |
db.r5.2xlarge.tpc2.mem8x | 8 | 512 GiB | 13600 Mbps |
コア数は共通で8
ですが、下の2つはtpc2
となっています。またメモリは倍々に増えていることがわかります。ネットワークパフォーマンスも向上していますが、db.r5.xlarge
では変わらなかったため利用する際には確認するようにしてください。
また料金についてはメモリと同様、2倍、4倍となっていたことも付け加えておきます。
まとめ
RDSについて調べていたら少し特殊なインスタンスクラスの存在を知りました。普段Oracleを使用しないため目にする機会がありませんでしたが、皆さんはいかがでしょうか。
( ・∀・)つ〃∩ へぇ~へぇ~へぇ~